2016年I期 1-13

島のサステイナビリティとハワイアンスタディーズ

コース概要

担当教員 西城戸誠・佐伯英子
日程 2016年9月1日~10日
場所 アメリカ合衆国ハワイ州
参加人数 14名

コースの狙い

ハワイ(オアフ島)の「環境サステイナビリティ」の現場(福祉農園・エネルギー、ゴミ処理、自然保護)と、「文化サステイナビリティ」(ハワイアンカルチャー、日系人の文化)と、ハワイの社会問題(貧困、格差)を学び、ハワイ社会、環境のサステイナビリティとの関連を学ぶ。また、英語でのコミュニケーションを実践的に修得する。

内容

ハワイは、日本人にとってとてもなじみの深い、海外の地域の一つであり、観光旅行で行ったことがある方も多いはずです。しかし、このハワイフィールドスタディは、通常の観光では決して理解することができない、ハワイの姿とその魅力について体感することができます。このフィールドスタディの学びのコンセプトは、①オアフ島を舞台として、環境と文化のそれぞれの「サステイナビリティ」と両者の関係を理解すること、②英語を使ってのコミュニケーション、異文化理解を深めるというものです。
事前学習では、『ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で』(中公新書)、『観光コースでないハワイ―「楽園」のもうひとつの姿』(高文研)、『ハワイを知るための60章』(明石書店)を購読し、ハワイの歴史と現状について学びました。また、参加者各自が英語で自己紹介をしたり、訪問先で質問をすることができるように、英語の勉強も行いました。
ハワイでの行程は次の通りです。私たちは、ハワイ(オアフ島)の「環境サステイナビリティ」の現場(福祉農園・エネルギー、ゴミ処理、自然保護)と、「文化サステイナビリティ」(ハワイアンカルチャー、日系人の文化)と、ハワイの社会問題(貧困、格差)を学び、ハワイ社会、環境のサステイナビリティとの関連を学びました。また、英語でのコミュニケーションを実践的に学び、英語でコミュニケーションを取ることの楽しさと大切さも同時に学びました。

1日目

ホノルル国際空港に到着後、Kapiolani Community College(KCC)に行き、オリエンテーションと英語の授業をした後、Self Defense workshopで護身術を英語で学びました。時差ぼけの中、体を動かすことで、体調を整えました。

2日目

オアフ島の西にあるH-Powerというごみ処理発電所を見学し、観光業で成り立つハワイのごみ問題の深刻さ、エネルギーを外部依存しているエネルギーセキュリティの問題、化石燃料に依存しないエネルギーのあり方などを学びました。また、Kafumana Farmという福祉農園でランチと見学を行い、Ko Olinaリゾートの見学と海水浴も行いました。

3日目

ハワイ大学マノア校ハワイアンスタディーズでの実習場で、タロイモ畑の見学と農作業を行いました。月に1回のcommunity dayであったため、地元の住民や高校生などと一緒でした。午後はKCCで英語の講義を受けました。

4日目

ホースショアにあるWaimea Botanic Gardenに行き、ハワイの水環境に関するレクチャーを受けました。ハワイアンの伝統的な知識が、「科学的な知識」に通じるという意味で「Science」であることや、ハワイの環境サステイナビリティと文化サステイナビリティの交差する現場や実践を学びました。その後、古い町並みが残るHaleiwa地区の散策も行いました。

5日目

ハワイ大学マノア校・社会学部でハワイの貧困問題に関するレクチャーを受けました。ハワイ州はホームレスが多いこと、経済格差とその再生産の構造について学び、「負」のサステイナビリティを考えることの重要性を知りました。

6日目

午前中は英語の講義を受け、午後はハワイアンスタディーズ(Hoʻokipa Me Ke Aloha Workshop)を受講しました。ハワイの歴史、ハワイアンルネッサンスなど、ハワイ文化のサステイナビリティについて体を動かしながら学びました。また、夕方には、ハワイ浄土宗を訪問し、ハワイの日系人と宗教に関して学びました。

7日目

午前中にKaneoheにあるFish pond(養殖池)を訪問し、Waimea渓谷-タロイモ畑-Fishpondの繋がりである、アフプアアに関する理解を深めました。午後は、再生可能エネルギーの普及に努めるBlue Planet Foundationの講義を受けました。

8日目

英語の講義を受けた後、修了式ランチと授与式が行われ、参加者全員がKCCからプログラム修了書をいただきました。

オリエンテーション(1日目)
English workshop(3日目)
ハワイアンスタディーズの講義(6日目)

学習を終えて

私がハワイFSに応募した理由はハワイの観光以外の側面を見たかったからです。ハワイは観光地というイメージしかなかったのですが、今回のFSでその認識がガラッと変わりました。ごみ処理発電所を訪れたりタロイモ畑やワイメア渓谷で自ら体験することを通じて、さらにハワイの人々と直接コミュニケーションをとってハワイの文化と生活、そして課題が見えてきました。観光ではなかなか行かない場所に訪れて貴重な体験をするとともに、知らなかったハワイの姿を見ることができました。(2年・横澤茉呼)

最初はハワイという地名に惹かれ、興味本位でこのハワイFSに応募しました。しかしハワイという地は自然、文化、観光、環境問題、貧困など様々な要素が複雑に絡み合って成り立っていることを事前学習、また実際に現地を訪ねることで学ぶことができ、このFSに参加して本当によかったと思っています。他国を見ることで改めて、自国である日本についても考えさせられました。国内FSとはまた違った魅力、発見がある海外FSは私にとってとても貴重な経験になりました。先生方、FS参加メンバー、そしてハワイで出会えた方々へ、Mahalo!(2年・水野麻衣)