2016年I期 1-8

歴史的環境の保全とまちづくりを学ぶ

コース概要

担当教員 根崎 光男
日程 2016年9月1日~3日、9月5日
場所 神奈川県箱根町、静岡県三島市、東京都中央区
参加人数 19名

コースの狙い

箱根は全国でもトップクラスの観光地です。ここには、温泉・歴史文化・自然・美術館などの観光資源があります。観光のまちづくりのなかで、本コースの主たるねらいは歴史的環境の保全です。そこで、箱根町をはじめ、いくつかの自治体にある史跡や伝統的建造物などの現場を訪ね、担当者から文化財保護にかかわるレクチャーや施設を案内していただき、歴史的環境の保全とまちづくりとを学びます。

内容

本コースの特色は、宿泊コースでは旧東海道に位置づく小田原城、箱根関所、杉並木、旧街道石畳、一里塚、三島大社などの史跡や建造物・天然記念物などの文化財が残る神奈川県小田原市・箱根町、静岡県三島市を訪ね、日帰りコースでは東京浅草の浅草寺を回ったあと、水上バスに乗って徳川将軍家の別邸だった浜離宮恩賜庭園を訪ねました。いずれも、国内有数の観光地であり、歴史的資源の活用とまちづくりへの取り組みとを学べる恰好の地域でもあります。

1日目

午前、JR小田原駅集合。改修された国史跡の小田原城見学後、午後、箱根湯本駅到着。箱根町役場に向かい、郷土資料館で「文化財保護の現状と課題」の講義を受け、質問にも答えていただいた。文化財保護とまちづくりを学ぶ。

2日目

午前、旧街道の石畳・杉並木・一里塚を散策、その保全状況を実地調査。午後、箱根町職員の案内で箱根関所の見学と同時にその保全状況の説明を受ける。また4グループに分かれて箱根関所クイズラリーに参加。三島市に移動。

3日目

午前、三島大社見学後、箱根町に戻る。午後、遊覧船にて芦ノ湖・桃源台を廻り、全線開通したロープウェイで大涌谷・強羅を経由し、登山鉄道で箱根湯本駅に到着。観光客が増えてきていることを肌で感じる。現地解散。

4日目

午前、浅草寺・仲町を見学後、水上バスで浜離宮恩賜庭園に到着。昼食後、ボランティアガイドおよび同園センター長より庭園の案内と保全状況の講義を受ける。庭園内植物の伝統技術の維持や御茶屋の復元などについて学ぶ。

急こう配の旧東海道石畳を実地調査
箱根関所で復元・保全について学ぶ
浜離宮恩賜庭園・松の御茶屋で庭園保全について学ぶ

学習を終えて

「歴史的環境の保全とまちづくりを学ぶ」をテーマに小田原、三島、箱根、浜離宮恩賜庭園に行ってきました。実際に保全が行われている史跡や建物に触れることで、どれほど当時の景観を残しているのか、町の保全を行う上での課題、そしてそれらがどれだけ観光客や町の人々に大事にされているのかを感じることが出来ました。また箱根町立郷土資料館で館長の方から箱根町の文化財保護に対する取り組み、現状、保護にあたっての課題など、多くの話を聞くことができました。私は文化財などの貴重なものについて自分が実際に見ているときに保全の仕方や苦労など考えたことはほとんどありませんでした。しかし財政的な問題や、文化財の保護については住民からの理解や賛同を得づらいなどの課題などがあることを知り、またそれぞれの担当者の文化財保護への思い入れや地域住民への啓蒙活動に触れ、文化財保護を学ぶことの大切さを知りました。勉強もしましたが、美味しいものを食べたり、観光したりもでき、非常に充実した4日間でした。(3年 尾和瀬 匠)